ストーリー
*昔・・・子供の頃に食べたおばあちゃんのぜんざいとおはぎが懐かしい
*今・・・あの時の味を【繋ぎたい】と思い、経験値ゼロから【あの味】を作り始めた
*未来・・・日本文化が注目される今、この味を未来へ・・・そして、世界へ。
はじまり
コロナ前、当時の首相が【オリンピックの2024年、インバウンド4000万人、観光立国を目指す!】と言っていた。
2019年、訪日外国人は約3200万人、その内の1000万人は沖縄に来日した。
内訳は800万人が中国・韓国などのアジア圏の観光客。
それだけ日本に魅力を感じてくれるなら、日本の文化をアジアヘ、そして世界ヘ届けられないものか?と思いを巡らす。
ただ、長引く感染症の前に、その思いも・・・
記憶をだけを頼りに
コロナ禍、全国の有名無名の和菓子を食べ歩き、マスコミで取り上げられる和菓子・和スイーツを求め走り回り、出た答えは【老舗】【話題】【見栄え】。
おばあちゃんのぜんざいや餡子に近い味に出会うのは、町の小さな和菓子店や小さな甘味処。
ただ、その小さな和菓子店・甘味処は年々、数を減らし続けていた。
自らおばあちゃんの味に近づける為、何度も何度も試作を繰り返し、何とか辿り着いた味は【唯一無二】。
小豆・甜菜糖・水、煮る時間・水切りの回数、色々変えて、何度も何度も作り直したけれど【同じ味】にはきっとなっていないと感じる。
老舗のプロなら、気温・湿度、小豆・砂糖の状態に合わせ、何年も何十年も作り続けた経験で、同じ味を作り上げるのかもしれない。
オートマチックなら、数値化した同じ味を作れるのかもしれない。
けれど、小豆の形が・・・。
そして、大量に作る以上、大量に販売するために賞味期限の長さは重要な要素であり、課題。
現実を知る
何度も作った餡子を公共機関へ持ち込み、保存の方法を変えて何度も検査を行い【2ヶ月までは大丈夫です】と言われる形に少し安堵する。
賞味期限は製造者が設定するモノで、任意。
保健所が期限を設定するモノではないことを知る。
恥も外聞もなく
餡子研究所の餡子を製餡所に持ち込み、今までの経験と想いを伝え、教えを請いつつ、作って頂けないか相談をする。
答えは[その糖度と成分では、無理です。]と無情にも即答。
糖度が低すぎるため、賞味期限の設定が難しいので作れない。
理想ではあるけど、現実的ではない。
糖度は最低ラインで、還元水飴で甘味度を下げれば、似た甘味の餡子はできる。
想い
昔食べた懐かしい味、小豆本来の味を求め、40代後半にして一念発起し、試行錯誤、紆余曲折を繰り返し、辿り着いた手作り最中。
自己満足かもしれない、美味しくないかもしれない、それでも何度も作り、様々な人に食べてもらい、辿り着いた味。
あそこのおはぎが美味しい。
あの店の最中は有名。
日本一売れている手作り最中は滋賀県のでしょう。
情報を得るたびに走り、その度に自らも餡子を作り、辿り着いた味。
本当に美味しいモノが売れるのではなく、売れているものが美味しいと言う価値観、映えこそ全てと言う価値観に打ちのめされ続けた7年。
それらに寄せようと迷い考えた7年。
何も知らない素人おじさんが、全国の最中製造業者、製餡所、和菓子店に話を聞きながらお願いに上がるも、冷たくあしらわれ、門前払い、無反応、様々な人に出会い学び、優しさを受けて辿り着いた味。
まだまだ道半ばの商品だけれど、上げる人も貰う人も笑顔になる、笑顔に出来る【笑品】に進む第一歩。
今は【ありがとう】の最中しかないけれど、今回のプロジェクトを機に、全ての人の気持ちや思い出を伝えれる【Kotonoha】にしたい。
そして、海外に出しても恥じない手作り最中に育てあげたい。
